ごま油プレス機

中和：原油は油タンクから送油ポンプによって吐出され、計量後に原油熱交換器に入り熱の一部を回収し、ヒーターによって必要な温度まで加熱されます。その後、油はリン酸塩タンクから計量されたリン酸またはクエン酸とガス混合物（M401）中で混合され、コンディショニングタンク（R401）に入り、油中の非水和性リン脂質が水和性リン脂質に変化します。中和にはアルカリを添加しますが、原油の品質によってアルカリ量やアルカリ溶液の濃度が異なります。中和した油をヒーターで遠心分離に適した温度（90℃）に加熱し、原油中のリン脂質やFFAなどの不純物を除去します。その後、油は洗浄工程に入ります。

洗浄: セパレーターからの中和されたオイルにはまだ約 500ppm の石鹸が残っています。残った石鹸を落とすには、一般的に油より3～5℃高い湯温を油に5～8％程度加えます。より安定した洗浄効果を得るために、洗浄時にリン酸またはクエン酸を添加します。ミキサー内で再混合された油と水はヒーターによって90〜95℃に加熱され、洗浄分離器に入り、残った石鹸と大部分の水分が分離されます。石鹸と油を含む水は油分離器に入り、水中の油が分離されます。さらに油分は屋外に捕集され、排水は下水処理場に放流されます。

真空乾燥段階: 洗浄分離器からのオイルにはまだ水分が残っており、この水分はオイルの安定性に影響を与えます。そのため、90℃の油を真空乾燥機に送って水分を取り除き、脱水工程に入ります。最後に、缶ポンプで乾性油を汲み出します。